一目均衡表のシンプルな見方、使い方
■相場の現在性を知る
・買方と売方のどちらが勝ち、どちらがどの程度負けているかを知ることを「相場の現在性」と一目山人氏は言いました。そして、相場は買方と売方の均衡が破れた方に動ていくと見抜きました。
■時間論(時間が主体)
・時間こそが相場そのものであると悟り、相場の主体は時間にあり、価格は結果として従ってくるというのが一目均衡表の時間論の考え方です。
■単純なものにこそ心理がある。
・相場は動くか動かないか、動くとしたら上がるか下がるか?
・シンプルに捉えることが大事です。
■任運自在(にんぬんじざい)
・「運(うん)に任せて」ではなく、「運び(はこび)に任せて」。つまり流れに任せてという意味です。
・相場の変化を敏感に感じ取り、その流れをつかむ。その流れに臨機応変に乗る。
・そのために「常に建玉なきがごとく」というのが氏の教えです。トレードをしていないときには見えるものが、トレードをすると欲や恐怖心で見えなくなることを戒めました。
■予測
・「相場は予想するものではない、予測するものである」と氏は言います。 一目均衡表のシンプルな見方、使い方
・あらかじめ思う(=予想)と思い込みになる。予測とは今後の展開をあらかじめ想定しておくことです。
2、5つの線を見分ける
3、計算式を覚える
■転換線=(過去9日間の最高値+最安値)÷2
■基準線=(過去26日間の最高値+最安値)÷2
■先行スパン1=(転換線+基準線)÷2を26日将来に描画
■先行スパン2=(過去52日間の最高値+最安値)÷2を26日将来に描画
■遅行スパン=終値を26日過去にずらして描画
4、一目均衡表の基本的見方
■一目均衡表の買いサイン
・均衡表の好転=転換線が基準線を下から上にクロスする。
・遅行スパンの好転=遅行スパンがローソク足を下から上にクロスする。
・三役好転=上記達成と共に価格が雲を上抜ける。
■一目均衡表の売りサイン
・均衡表の逆転=転換線が基準線を上から下へクロスする。
・遅行スパンの逆転=遅行スパンがローソク足を上から下にクロスする。
・三役逆転=上記達成と共に価格が雲を下抜けること。
①転換線と基準線の関係
・転換線が基準線より上、買い時代
・転換線が基準線より下、売り時代
②遅行スパンとローソク足の関係
・遅行スパンがローソク足より上、買い時代
・遅行スパンがローソク足より下、売り時代
③現在の価格と雲の関係
・価格が雲より上、買い時代
・価格が雲より下、売り時代
・価格が雲の中、気迷い時代
④基準線の勾配
・基準線が上昇、上昇トレンド
・基準線が下降、下降トレンド
・基準線が横這い、もみあいトレンド
予算の関係で 相撲 まわ 褌 し のデザイナーを雇えず、肝心なところを手で隠しています(><) 一目均衡表のシンプルな見方、使い方
手ブラならぬ手 相撲 まわ 褌 し (^^ゞ
5、一目均衡表は半値線で出来ている。
■半値線
転換線・・・9日間の半値をつないだ線。
基準線・・・26日間の半値をつないだ線。
先行スパン2・・・52日間の半値をつないだ線。ただし、26日将来に描画。
■半値線の役割
①相場水準を表す。
②トレンドを表す。
③相場の均衡点を示す。
6、何故半値線が3本あるのか?
一目均衡表には期間の違う半値線が3つあります。転換線・基準線・先行スパン2です。この3つの半値線はそれぞれ短期勢力・中期勢力・長期勢力の状態を見比べるために用意されています。
■転換線
・短期勢力の相場水準を表し
・短期勢力のトレンドを表し、
・短期勢力の均衡点を示す。
それにより、価格が転換線より上にあれば短期勢力は買方優勢、転換線より下にあれば売方優勢というのがわかります。
■基準線
・中期勢力の相場水準を表し、
・中期勢力のトレンドを表し、
・中期勢力の均衡点を示す。
それにより、価格が基準線より上にあれば中期勢力は買方優勢、基準線より下にあれば売方優勢というのがわかります。
■先行スパン2
・長期勢力の相場水準を示し
・長期トレンドの方向性を示し
・長期勢力の均衡点を示す。
それにより、価格が(26日先に描かれた)先行スパン2より上にあれば長期勢力は買方優勢、先行スパン2より下にあれば売方優勢というのがわかります。
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雲でFXをズバリ的中!一目均衡表の見方と稼げる3つの使い方を解説
鈴木拓也
動画をご覧になった方も、記事で復習すれば、効率的に学習できますよ。
一目均衡表はどんなテクニカル分析?
一目均衡表とは
一目均衡表とは市場価格の形成パターンである「波動論」、ボラティリティの現状を図る「水準論」、時間的な傾向を分析する「時間論」の3つから構成されています。
下図は、実際に一目均衡表を表示したものですが、その名の通り、「一目見れば」、 雲の向きや雲と価格の位置、そして各線(基準線、転換線、遅行線)の動きによって、将来の値動きを予想 する体系だったテクニカル分析手法なのです。
鈴木拓也
一目均衡表は5つの要素で構成される
- 転換線:(当日を含む過去9日間の高値+当日を含む過去9日間の安値)÷2
- 基準線:(当日を含む過去26日間の高値+当日を含む過去26日間の安値)÷2
- 遅行スパン:当日の終値を、当日を含む26日前(過去)の位置にずらして表示
- 先行スパン1(上昇雲):(基準線+転換線)÷2
- 先行スパン2(下降雲):(当日を含む過去52日間の高値+安値)÷2
鈴木拓也
初心者の方は構成要素の計算式を覚える必要はないので、ざっくりと目を通しましょう。
一目均衡表の最大の特徴は、 未来や過去の時間軸にインジケーターを表示 していることです。
これにより、一目均衡表の「時間論」の概念が効いており、大衆心理が働いて相場が動きやすいポイントを的確に予想することが出来るのです。
一目均衡表のおすすめ設定値はデフォルト値
他のテクニカル分析においてもそうですが、原則、デフォルトの数字(最も標準的と考えられている数字)を使うべきです。
一目均衡表の稼げる3つの使い方
ではここからは、具体的な一目均衡表の使い方について見ていきましょう。
一目均衡表にも、各構成要素を使って実に様々な使い方がありますが、今回はその中でも 特に重要で実践で活かせる3つの方法を解説 してきます。
- 三役好転と三役逆転
- 雲を抵抗帯・支持帯とみなす
- 転換線と基準線によるトレード
鈴木拓也
使い方1:三役好転と三役逆転
一目均衡表において、最も有名でよく使用されるのが「 三役好転(さんえきこうてん) 」もしくは「 三役逆転(さんえきぎゃくてん) 」と呼ばれる、トレンド転換のシグナルです。
三役好転の条件
一目均衡表において、 買いのシグナルが「三役好転」 と呼ばれるパターンです。
- 転換線が基準線を上抜け、かつ基準線が横ばいもしくは上向き
- 遅行線が過去の為替レート(ローソク足)を上抜け
- 現在レートが(ローソク足)が、雲の上限を上抜け
その後、(3)で転換線が基準線を下から上へ抜けており、ほぼ横ばいとなっていますので、上昇トレンドのへの転換シグナルである「三役好転」が完成しています。
ちなみに、紫色で塗られた雲の領域は、抵抗エリアとしての機能を持っており、度々、雲の付近でレートが反落しているのが確認できますね。
三役逆転の条件
そして、三役好転と反対に、 売りのシグナルが「三役逆転」 です。
- 転換線が基準線を下抜け、かつ基準線が横ばいもしくは下向き
- 遅行線が過去の為替レート(ローソク足)を下抜け
- 現在レートが(ローソク足)が、雲の下限を下抜け
使い方2:抵抗帯・支持帯として役割を持つ雲
一目均衡表では、 雲が抵抗帯もしくは支持帯としての役割 を持ちます。
また、一般的に、雲の抵抗力や支持力は、雲の厚さによって変わり、分厚い雲はそれだけ大きな力を持った抵抗帯・支持帯として機能しますし、薄い雲は小さい力しか持っていません。
- 雲が厚い時は、抵抗帯・支持帯としての力が大きい
- 雲が薄い時は、抵抗帯・支持帯としての力が小さい
- ねじれ(雲の厚みがゼロ)が起こると、相場の雰囲気が変化
使い方3:転換線と基準線
最後に、一目均衡表は、三役好転(逆転)と雲だけでなく、転換線と基準線に着目することで、相場の状況を判断することが出来ます。
例えば、 基準線ではその傾きを見ることで現在の相場のトレンドを把握 することが出来ます。
鈴木拓也
基準線が横向きであれば、過去26日間の高値と安値が変わっていないということであり、相場は横ばいであると判断します。
もし、基準線が上向きであれば、過去26日間の高値を、現在の為替レートが更新しているということなので、相場は明確な上昇トレンドが発生しています。
逆に、基準線が下向きであれば、過去26日間の安値を、現在の為替レートが更新しているということなので、相場は明確な下降トレンドです。
基準線を転換線が上抜けたら上昇、下抜けたら下降のトレンドが発生する可能性が高い です。
- 基準線が横向きなら相場はレンジ、上向きなら上昇、下向きなら下降と判断
- 基準線を転換線が抜けたらその方向にトレンドが出る可能性
鈴木拓也
一目均衡表の見方をわかりやすく、3分で覚えるテクニカル分析の基本
楽天証券のマーケットスピードで見ると、このように表示されます。
一目均衡表では、先行スパン1と先行スパン2によって形成されている部分を「 雲 」と呼びます。(上記の図で網掛けの部分です)
一目均衡表は最強のトレンドを教えてくれる
まず最初に、 簡単かつ最強の一目均衡表の見方を紹介 します。
それは、「基準線」「転換線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン」の 5本の線すべてが、重なり合わずに並行に上昇している状態に売ってはいけない ということです。
一目均衡表の売買ポイント
遅行スパンが雲を抜ける
一目均衡表の中でも、 最も遅れて動き、信頼度の高い線となるのが「遅行スパン」 です。
基準線と転換線のゴールデンクロス
雲抜けと雲入り
一目均衡表のもう一つの見方として、「 ローソク足が雲入りすると売りシグナル、雲抜けすると買いシグナル 」という見方があります。
雲の切れ目
また、 先行スパンは現在の株価に先行して動く ため、チャート画像のとおり、すでに未来の「雲」も形成されています。
初心者でも使いこなせる指標
中でも、 すべての線が上昇している時に売ってはいけない 一目均衡表のシンプルな見方、使い方 というのは、「ギャンの価値ある28のルール」で示した通り、投資で勝つための鉄則「損小利大」には必要不可欠な考え方です。
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この記事の執筆者
川原裕也 執筆者の詳細プロフィール 右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。
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