第二章 資本主義の進化としての「非物質主義的転回」
1 資本主義の「非物質主義的転回」とは何か
1 知識産業、脱工業化、ポスト資本主義/2 「非物質主義的転回」の定義/3 資本の非物質化/4 労働の非物質化/5 消費の非物質化
2 経済学における「非物質主義的転回」
1 ソローの新古典派成長モデルとその限界/2 人的資本と内生的成長論──その意義/3 研究開発とシュンペーター的「創造的破壊」
3 マクロ経済における資本主義の「非物質化」
1 資本主義発展における無形資産投資の重要性/2 無形資産投資の推計/3 日本における無形資産投資の停滞/4 無形資産投資の経済成長・産業構造転換へのインパクト/5 無形資産投資の経済政策・産業政策上の含意
FinTechが切り拓く新しい金融サービスのかたち:第4回:資産形成もサポートする個人金融資産管理(PFM)サービス
複数の銀行、証券、クレジットカード口座を一元的に管理できるPFM(パーソナル・ファイナンシャル・マネジメント)サービスが米国を中心に成長
2000年に入ったころから銀行を中心に類似サービスの提供が行われてきましたが、近年では、手元で簡単にデータの統合や可視化ができるという使い勝手の良さが支持され、ベンチャー企業によるサービス提供が拡大しています。米国では、2007年9月に提供が始まったMint.comの登録者数が、2016年には2,000万人 ※1 に達しました。
日本では2012年12月に提供が始まったマネーフォワードやZaimなどが知られており、マネーフォワードの登録者数は2016年2月時点で350万人 ※2 に達しています。
PFMの機能は家計管理から自動投資・貯蓄などのアクションに拡大
欧米大手金融機関はPFM事業者と積極的に連携し自社サービスを進化させる
欧米の大手金融機関は、積極的にPFM事業者との協業を進めています。米国調査会社Celentによると、2014年時点で米国のトップ50行のうち、21行がPFMを提供しています。自社でPFMを開発する余裕のない金融機関は、汎用型のPFMを提供する企業からアプリケーションを調達し、自社サービスとして提供しています。米国Fidelity Investmentsにおいても、Yodleeが提供するサービスを活用し、2013年から登録複数口座のお金の出入りを一覧して管理できる「Cinch」 ※3 というツールを提供しています。
国内でPFMを利用するのは資産形成期の20~30代が中心
若者の将来不安を背景に、日本においても多様なPFMサービスの提供が期待される
マネーフォワードの調査によると「お金の相談は誰にしていますか」という質問に対しては、サービス利用者の約6割が「誰にもしていない」と回答しています ※4 。一方、三菱総研mif調査によると、20~30代の約4割は「お金のことをもっと勉強したい」と回答しています。
田中:私たちは「ふやすのは、わたし資産」をコンセプトに、これからの資産形成をサポートしていきたいと考えています。「わたし資産」とは金融資産のみならず、それこそ知識教養や、健康や人とのつながり、スキル、経験といった、将来にわたって「わたし」に豊かさをもたらす有形無形の資産です。お客さま が豊かな「わたし資産」を築いていけるようサポートするのがUI銀行の役割であり、存在意義と考えています。フライヤーさんとのパートナーシップによって、お客さまの資産形成に不可欠な知識教養を提供できるようになりました 。これにより、銀行という枠組みを超え、新たな価値を生み出すことができるのではと期待しています。
株式会社フライヤー 大賀康史CEOのおすすめ本
――「本は先生であり相棒であり参謀」といい、普段から幅広いジャンルの本を読む大賀社長。最近読んだなかからおすすめの1冊は?
大賀:堀内勉氏による「読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊」(日経BP)です。これはすごい本ですよ。時代の流れと各学問領域の流れを知ることができます。 さらに、各領域のいわゆる名著が紹介されているので読書のガイドブックとしても素晴らしい。世の中にどんな知が存在するのか、全体像を把握する手助けにもなります。いわゆる教養を身につけたい、古典的な知に触れたいという方にも役立つ1冊です。
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