一目均衡表は使えない?雲抜けの設定例&三役好転の勝率を大公開!
西村剛(にしむらつよし)
フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。
著書に『株3年生の教科書(総合科学出版)』、『株2年生の教科書(総合科学出版)』、『実戦 空売りトレード(明日香出版社)』
25日移動平均乖離法で買いポイント売りポイントを見極めろ!
【限定公開】日本株がいつ上昇するのかがわかる!? ↓↓↓↓↓ 株価が上がるタイミングを確認する 間もなく無料公開終了しますのでご登録はお早めに! 株価チャートは移動平均線に回帰する 代表的なテクニ…
- 2021年6月11日
- 西村 剛(日本証券アナリスト協会検定会員)
期間限定で無料公開!実は日本株市場では株価が上がるタイミングが分かります!いつ株価が上昇するのか分かるデータ集プレゼント【完全無料】
【限定公開】日本株がいつ上昇するのかがわかる!? ↓↓↓↓↓ 株価が上がるタイミングを確認する 間もなく無料公開終了しますのでご登録はお早めに! ※間もなく公開終了‼ \株の買い時売…
- 2030年1月1日
- 西村 剛(日本証券アナリスト協会検定会員)
MACDは有効か?【用語解説と統計データ公開】
【限定公開】日本株がいつ上昇するのかがわかる!? ↓↓↓↓↓ 株価が上がるタイミングを確認する 間もなく無料公開終了しますのでご登録はお早めに! 1.MACDとは MACDは、「Moving Av…
- 2022年1月14日
- 西村 剛(日本証券アナリスト協会検定会員)
移動平均線の最適な期間と設定方法
【限定公開】日本株がいつ上昇するのかがわかる!? ↓↓↓↓↓ 一目均衡表の 好転 株価が上がるタイミングを確認する 間もなく無料公開終了しますのでご登録はお早めに! 移動平均線は、株式投資を行う投資家にとって、最も利…
- 2020年12月25日
- 西村 剛(日本証券アナリスト協会検定会員)
DMIとは?【用語解説と統計データ公開】
【限定公開】日本株がいつ上昇するのかがわかる!? ↓↓↓↓↓ 株価が上がるタイミングを確認する 間もなく無料公開終了しますのでご登録はお早めに! 1.DMIとは DMIは、「Directional…
一目均衡表|波動・時間・水準の概念をもとに相場のバランスを分析
DMM FXのスマホアプリで一目均衡表を表示 DMM FXのPCツール(DMMFX PLUS)で一目均衡表を表示
Trading View
TradingViewのスマホアプリで一目均衡表を表示 TradingViewのPCツールで一目均衡表を表示
SBI証券
SBI証券のスマホアプリで一目均衡表を表示 SBI証券のPCツールで一目均衡表を表示
MT5のスマホアプリで一目均衡表を表示 MT5のPCツールで一目均衡表を表示
一目均衡表計算式
上の画像のように、一目均衡表は「基準線」「転換線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン」の5つのラインで構成されます。
先行スパン1と先行スパン2に囲まれている部分は、「雲」と呼ばれる重要なゾーンです。
基準線:(直近26本における最高値+最安値)÷2
転換線:(直近9本における最高値+最安値) ÷2
雲:先行スパン1と先行スパン2の間
先行スパン1:(基準線+転換線)÷2を26本先に記入
先行スパン2 一目均衡表の 好転 :(直近52本における最高値+最安値)÷2を26本先に記入
遅行スパン :終値を26本前に記入
しかし、一目均衡表の場合、先行スパン1、先行スパン2を未来にスライドさせて表示し、遅行スパンを過去にスライドさせて表示しています。
過去と未来にラインをスライドさせることで、 過去と現在、現在と過去の関係を見られる 点が、一目均衡表の面白いところです。
一目均衡表計算式の意味
基準線が意味するのは、直近26本における最高値と最安値の半値です。
つまり、基準線は白い四角で囲まれた期間に取引されたレートの真ん中ということで、 一目均衡表の 好転 中期的な相場水準 とみなすことができます。
そのため、トレンド発生時において、基準線は 調整時における限界ライン としての意味合いも持つことになります。
転換線が意味するのは、直近9本における最高値と最安値の半値です。
基準線と持つ意味はほぼ同じですが計算期間が9本と短く、より 短期的な相場水準 一目均衡表の 好転 を示すラインと言えます。
雲(先行スパン1と先行スパン2)
雲は、先行スパン1と先行スパン2の間のゾーンで、もともとは「抵抗帯」と呼ばれていました。
先行スパン1
先行スパン1は上の画像において太緑線で示していますが、基準線と転換線の中値をそのローソク足を含む26本先に表示したものです。
中期の基準線と短期の転換線の真ん中ということで、意味合いとしては 短中期の相場水準 を示したものと考えればいいでしょう。
先行スパン2
先行スパン2は上の画像において太薄赤線で示していますが、直近52本の最高値と最安値の半値をそのローソク足を含む26本先に表示したものです。
52本のローソク足の真ん中の価格水準ということで計算期間が最も長く、 長期的な相場水準 を示したものということになります。
このことから、先行スパン1と先行スパン2に囲まれた雲は 中短期から長期においてチャートが推移した中心となる範囲 を意味していることが分かります。
チャートは過去に取引が行われた金額を示しているため、この期間において取引した人のポジションはこの価格帯を中心に存在していると言うことができるでしょう。
これを26本先に記入することで、将来において重たい相場になりやすいチャートの領域をあらかじめ予見しようとしたと解釈できます。
この場合、このゾーンで取引した人のポジションが相場に大きく逆行されたまま取り残され、大きな相場のしこりとってより強い抵抗帯を作り出すことが想定されます。
抵抗帯の厚さは、薄ければそれだけ過去の相場のしこりが少なく、抵抗帯を抜けやすくなり、厚ければ過去の相場のしこりが多く影響を受けやすい。
日本テクニカル分析大全 p.378
遅行スパン
遅行スパンは終値をそのローソク足を含む26本前に表示したものです。
終値をそのままズラしただけのシンプルなラインですが、 一目均衡表において最も重要なライン と言われることもあります。
なお、過去と現在のチャートを比較する別のインジケーターに、「モメンタム」というものがあります。
一目均衡表の一般的な使い方
一目均衡表は、 相場の均衡が崩れて相場が動き出したところを捉えようとするインジケーター です。
相場は売り手と買い手の両者のいずれかが勝ち、いずれかが負けているかを知るだけで十分で、両者の均衡が破れたほうへ大きく動き、「相場の帰趨は一目瞭然である」との意味合いから「一目均衡表」と名付けられ(後略)。
日本テクニカル大全 p.375
均衡している状態では相場は動かず、均衡が崩れると相場は大きく動き出すという考え方がベースにあります。
相場は動くか動かないかのどちらかであり、動けば上げか下げかきわめて簡単である。
日本テクニカル分析大全 p.375
相場が動いている状態においては、一目均衡表における以下の位置関係からその方向性を判断することができます。
基準線と転換線
この画像の中でオレンジの四角で示しているのが、「基準線<転換線」となっている範囲です。
この範囲において、チャートは 明確な上昇トレンド となっています。
基準線と転換線に関するその他の法則
- 現在値が基準線より上 にあれば上昇トレンド、 現在値が基準線より下 にあれば下落トレンド
- 基準線が上方向 を向いていれば上昇トレンド、 基準線が下方向 を向いていれば下落トレンド
- 上昇相場における押し目、下落相場における戻りの限界 を示すのが基準線
- 強い上昇相場における押し目、強い下落相場における戻りの限界 を示すのが転換線
以上を踏まえると、上昇相場においては、現在値>転換線>基準線という並びになりやすく、基準線は上方向を向いていることが分かります。
また、上昇相場でも調整局面がありますが、トレンドが継続している間は調整しても転換線が基準線を割り込むことはありません。
トレンドの勢いが強ければ、基準線よりも上に位置する転換線で調整が止まるとされています。
雲とチャート
一目均衡表の 好転
この画像の中でオレンジの四角で示しているのが、「雲>チャート」となっている範囲です。
この範囲において、チャートは 明確な下落トレンド となっています。
さらに、雲が下方向にあるときは抵抗帯として上に跳ね返し、雲が上方向にあるときは抵抗帯として下に跳ね返す動きが多く見られます。
雲が厚ければ厚いほど、この抵抗帯としての力が強くなると考えられています。
雲のねじれについて
先行スパン1と先行スパン2が重なり雲の幅がなくなる部分を、「雲のねじれ」と呼びます。これは、上の画像において白い点で示した部分です。
こういった形で、雲のねじれが起こるタイミングでは相場の変化が起こりやすいとされていますが、決まったルールがあるわけではありません。
この2本の線(先行スパン1と先行スパン2)の「接近と交差」や、それぞれの線の「屈折点」、「水準」などは、いろいろな情報を発信する。しかし、これらには方程式がなく独自に研究し発見するしか手だてはない。
日本テクニカル分析大全 一目均衡表の 好転 p.378
遅行スパンとチャート
この画像の中でオレンジの四角で示しているのが、「遅行スパン>チャート」となっている範囲です。
この範囲において、チャートは 明確な上昇トレンド となっています。
遅行スパンは、現在のローソク足とその足を含めて26本前のローソク足のどちらが上か下かを見るものです。
例えば、チャートよりも遅行スパンが上という位置関係は、26本前のローソク足より現在のローソク足が上にある( 直近26本でレートが上昇した )ことを意味するため、上昇トレンドにあるというふうに解釈します。
そのため、遅行スパンが示すチャートの方向性は、遅行スパンが表示されている時点(白点)ではなく、その26本先の時点(オレンジ点)におけるものとなります。
26本先にズラすことについての補足
上のチャートにおいて遅行スパンがチャートを上抜けした際(1つ目の白い点)の両ラインの状況は、下の画像のようになっています。
これを見てみると、遅行スパンがチャートを上に抜けるタイミングでは、チャートは遅行スパンの そのローソク足を含めて26本先 にあります。
そのため、遅行スパンを使った分析をする際は、26本先にズラして考えなければならないわけです。
最初に示したチャート画像を見てみると、白点の間において「遅行スパン>チャート」となっています。
しかし、実際にこの状況になっているのは26本先のチャートのタイミングなので、 チャートを中心に考えるとオレンジに囲まれた範囲内 で「遅行スパン>チャート」となっていることになります。
ちなみに、チャート画像で示した緑矢印では、チャートがサポートとなり遅行スパン(=26本先のローソク足)が上方向に跳ね返されているように見えます。
これが起こったタイミングについても、チャート的にはやはり26本先、つまり、 2つ目の緑矢印 ということになります。
遅行スパンと他のラインのクロスについて
遅行スパンはチャートとだけでなく、他の4本のラインともクロスすることがあります。
遅行スパンと他の4本の線との関係は多数の情報を提供すると同時に、相場の変化(放れ)をギリギリのところ(売り・買いの急所)で捉えようとするもので大いに研究(総合観察)し利用したいものである。
日本テクニカル分析大全 p.379
今後の動きを予測するのも有効
一目均衡表を使う際には、現時点での状態を見るのももちろん大切ですが、 今後どのように変化するかを予測するのも大切 とされています。
これは、結果的に相場を観測することであり、一般的な「相場感」とは異なる「相場観」を持つことになる。(一目均衡表の開発者である)山人氏は「おおいに予測すべし」、「非常に大切で有効である」と述べている。
NTAA認定テクニカルアナリスト p.63
一目均衡表の設定値
パラメータ | 設定値 |
転換線の計算期間 | 9 |
基準線の計算期間 | 26 |
先行スパン2の計算期間 | 52 |
遅行スパンと先行スパンをスライドさせる期間 | 26 |
一目均衡表の骨格理論の1つに「時間論」というものがありますが、その中で相場の変化日を探る上で基本数値や対等数値といった重要な値が決まっています。
そのため、 一目均衡表のパラメータは固定 されており、基本的には調整することはありません。
ただし、最近では、一目均衡表が開発された頃は相場は週6日(1ヶ月の営業日数は約26日)で開いていたのに対し、現在は週5日(1ヶ月の営業日数は約22日)しか開いていないことから、パラメータを調整するべきという議論もあるようです。
いずれにせよ、 きちんとバックテストを行った上で実戦トレードに臨むことがとても大切 と言えるでしょう。
一目均衡表が示す売買ポイント
- 基準線と転換線のクロス 一目均衡表の 好転
- 遅行スパンとチャートのクロス
- チャートによる雲の突破
なお、トレンドが転換する場合、基本的には「基準線と転換線のクロス→遅行スパンとチャートのクロス→チャートによる雲の突破」という順番にシグナルは発生します。
基準線と転換線のクロス
- 転換線が基準線を 上方向 に追い抜き、かつ、基準線が 上向きまたは横ばい であれば買い(好転)
- 転換線が基準線を 下方向 に追い抜き、かつ、基準線が 下向きまたは横ばい であれば売り(逆転)
「基準線がどちらを向くか?」という条件も付け加わっているのがポイントです。
遅行スパンとチャートのクロス
なお、このシグナルが発生しているのは、遅行スパンとチャートがクロスしているところからそのローソク足も含めて26本先のタイミングです。
チャートによる雲の突破
トレンドが継続する状況では、雲は抵抗帯として押し目や戻りの調整の限界として、トレンド方向に相場を跳ね返す形で機能します。
逆に言うと、雲を突破したということはトレンドの大きな流れが転換したことを意味すると捉えることができるわけです。
三役好転、三役逆転
一目均衡表における3つの基本シグナルを見てきましたが、これら全てが揃う状態が三役好転、三役逆転と呼ばれる最も強いシグナルです。
このように、3つの基本シグナルの全てが揃うと均衡が大きく崩れ、相場が一本調子で動く強いトレンドが発生することがあります。
一目均衡表の本来的な使い方
しかし、それだけで取引をするのは、一目均衡表本来の考え方からすると早計とされるかもしれません。
上の画像で示したように、相場ではもみ合い相場とトレンド相場が交互に起こります。
一目均衡表が開発された本来の目的は、 もみ合いから抜け出してトレンドが発生するのを捉える ことにあります。
しかし、 これらのシグナルが発生したからといって単純にトレンドが発生すると判断できるわけではない ということは、意識しておかなければなりません。
例えば、下落トレンドからもみ合いとなり上昇トレンドへと流れる場合、底入れパターンの1つに 準備構成 というものがあります。
準備構成とは上の画像にあるように、安値「A」をつけて以降、26本にわたってこれを割らず二番底「C」を付け、上昇していくという形です。
底値圏におけるもみ合いにおいてこの形を作る中で、まずは基準線と転換線のクロス(好転)や遅行スパンとチャートのクロス(好転)が起こり、最終的に雲を突破して三役好転となったということで、ようやく買いの判断をするというのが理想的な形です。
この底入れパターンに入ったかどうかは、 波動論や水準論、時間論 という一目均衡表の骨格をなす3つの理論をベースにより深く検証する必要があります。
一目均衡表の注意点・懸念点
一目均衡表では、三役好転、三役逆転というシグナルを筆頭に、強いトレンド発生を把握することを目的としたインジケーターです。
売買シグナルの発生タイミングが遅い
そのため、安易に三役好転、三役逆転のシグナル発生だけを根拠にエントリーした場合、上の画像のようにトレンドがあまり伸びずに高値掴み、安値売りとなってしまうことがあります。
タイミングの遅い三役好転、三役逆転でエントリーする場合、 強いトレンドが発生して大相場になる根拠を売買シグナル以外にもしっかり持っておきたい ところです。
しかし、相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」とある通り、天底を狙うこと自体があまり望ましくないことです。
もみ合い相場では別の見方が必要となる
このように、もみ合い相場においては一目均衡表は機能しにくくなるわけです。
仮に同じ水準でのレンジ相場が長期間続くケースを考えてみると、計算式から考えると転換線と基準線と雲はレンジの真ん中で横ばいになってしまうでしょう。
トレードをする際には、 一目均衡表から何が読み取れる相場なのかをあらかじめ確認しておくことが大切 です。
日足以外で使えるか?
一目均衡表は、もともと日足をベースに開発されたインジケーターです。
しかしながら、 多くの人が一目均衡表をさまざまな時間足で活用しているという現実 もあります。
パラメータの話と同じで正解は分かりませんが、自分自身でバックテストを行って確認した上で使用することが大切になるでしょう。
一目均衡表の見方と使い方 “最強”雲チャートとは
<一目均衡表>
<一目均衡表の3つの理論>
波動論
水準論
時間論
一目均衡表の転換線と基準線の見方(好転・逆転)
最初にご紹介するのは一目均衡表の転換線と基準線です。
一目均衡表の転換線とは、当日を含む過去9日間の最高値と最安値の平均値を当日に描き出したラインです。
一目均衡表の基準線とは、当日を含む過去26日間の最高値と最安値の平均値を当日に描き出したラインです。
転換線と基準線はそれぞれの方向性を重視することを前提にします。
(右上がりか、右下がりか)
そして、転換線・基準線・実線(ローソク足終値)の位置関係から、相場の需給バランスを判断して今後の値動きを予測することになります。
「好転」
・基準線の下にあった転換線が、基準線を上回ることを「好転」といい、上昇転換シグナルとみなす。
「逆転」
・基準線より上にあった転換線が、基準線を下回ることを「逆転」といい、下落転換シグナルとみなす。
「押し目買いと戻り売り」
・上昇トレンドの場合、一時的な下げがあっても基準線が「押し目」の限界と考えられる。
転換線が基準線より上 ⇒ 買い場
転換線が基準線より下 ⇒ 売り場
一目均衡表と雲 先行スパン1と先行スパン2の見方
一目均衡表の2本の先行スパン(先行スパン1と先行スパン2)の見方を解説します。
一目均衡表の先行スパン1とは、転換値と基準値の平均値を、当日を含む26日先に描き出したラインです。
一目均衡表の先行スパン2とは、当日を含む過去52日間の最高値と最安値の平均値を、当日を含む26日先に描き出したラインです。
先行スパン1と先行スパン2の間にはさまれた部分を「抵抗帯」と呼び、雲みたいに見えることから、通称「雲」とも呼ばれています。
「トレンドの見方」
・ローソク足が一目均衡表の雲より上にあるとき、上昇トレンドとみなす
・ローソク足が一目均衡表の雲より下にあるとき、下降トレンドとみなす
「一目均衡表の雲の見方、使い方」
・上昇トレンドでは、株価が反落したときに雲が下値支持(サポート)となる
・下降トレンドでは、雲が上値抵抗(レジスタンス)として作用する
つまり、雲を突破(ブレイク)する場合、トレンド転換を意味する。
一目均衡表の雲の「ねじれ」はトレンド転換サイン
なぜなら、雲のねじれはトレンド転換となるからです。
雲のねじれとは、先行スパン1と先行スパン2が交差する局面をいいます。
<雲のねじれ>
一目均衡表の遅行スパン(遅行線)一目均衡表の 好転
一目均衡表の遅行スパン(遅行線)の見方と使い方を解説します。
一目均衡表の遅行スパン(遅行線)とは、当日終値を、当日を含む26日前にさかのぼって描き出したラインです。
遅行スパンは、均衡表の26日前と現在の価格を比較したインジケーターで、ローソク足と並行するラインとなります。
「遅行スパンと現在株価の位置関係」
現在の株価と遅効スパンには26日のタイムラグがあります。
つまり、遅行スパンと現在株価の関係は、現在株価のトレンドを表示していることになります。
「遅行スパンの好転」(買いサイン)
遅行スパンが26日前の株価を上回ることを「遅行スパンの好転」といいます。
「遅行スパンの逆転」(売りサイン)
遅行スパンが26日前の株価を下回ることを「遅行スパンの逆転」といいます。
「遅行スパンと25日移動平均線はリンクしている」
遅行スパンの好転するタイミングは、25日移動平均線(25MA)が上向くタイミングと一致する特徴があります。
一目均衡表とは
ボリンジャーバンドやMACD、RSIなど、ほとんどのテクニカルツールが価格(株価)の変動を重視するのに対し、一目均衡表では「時間」を最も大切にしています。
一目均衡表の原著は「一目均衡表」(一目均衡表の 好転 1969年)、「一目均衡表 完結編」「一目均衡表 週刊編」(1971年)など全7巻となっています。
<一目均衡表の原著「一目均衡表 完結編」>
一目均衡表~三役好転でチャンスを狙い打ち~
チャート・テクニカルの手法
今回は一目均衡表の解説をしていくパオ
一目均衡表の構成
基準線、転換線、遅行スパン、先行スパンの解説
そして好転・逆転について見ていくブホ
(1)青線・基準線
基準線とは「過去26日の高値と安値の半値」のこと
移動平均線で言えば長期線みたいなものブホ
(2)赤線・転換線
転換線とは「過去9日間の高値と安値の半値」のこと
移動平均線で言えば短期線みたいなものブホ
そして、 転換線が基準線を下から上に突き抜ければ『好転』
転換線が基準線を上から下に突き抜ければ『逆転』 と言うブホ
左の② ⇒赤い線が青い線の上抜けで『好転』
右の② ⇒赤い線が青い線の下抜けで『逆転』後下降トレンド
(3)緑線・遅行スパン
遅行線が過去のローソク足を上抜けた状態を『好転』 一目均衡表の 好転
下抜けた状態を『逆転』と呼ぶ
(4)橙と紫・先行スパン
先行スパン=転換線と基準線の半値を26日先に記入したもの
先行スパン2=52日間の高値と安値の半値を26日先に記入したもの
また、 2つの先行スパンに挟まれた空間を『雲』と呼ぶパオ
雲の上に価格が上抜けたら『好転』
雲の下に価格が下抜けたら『逆転』
左の⑤ ⇒『抵抗帯』になり価格が下がる
右の⑤ ⇒『支持帯』になり価格が上がる
① 雲が分厚いとより強い抵抗帯として作用する
② 雲がネジレると変化日となる
そして、 好転が3つ揃った状態を『三役好転』
逆転が3つ揃った状態を『三役逆転』というパオ!
3つの好転(三役好転)
・転換線が基準線を上抜ける
・雲を価格が上抜ける
・遅行線が過去の価格を上抜ける
3つの逆転(三役逆転)
・転換線が基準線を下抜ける
・雲を価格が下抜ける
・遅行線が過去の価格を下抜ける
チャート解説まとめ
使いこなすコツとしては、どういった時に半値が機能するのか
値動きと合わせて判断する事が大事になるクポ
そうでないと、単純なトレンドフォロー分析の重ねがけ分析になってしまうポヨ!
試しに自動売買のプログラムを組み「三役好転・逆転」のデータを取っても、 一目均衡表の 好転
雲抜け等の単体の「好転・逆転」と比べ、特別成績が向上するわけではないブホ
⇒①の戻り高値を②で上抜け
⇒③で基準線とトレンドラインに接触し反転
相場は3波を狙えという格言があるけど、
③で反転した後の値動きがその3波になるポヨ
⇒④基準線で反発
ポイントは綺麗に反発した値動きを狙いエントリーすることクポ
⇒⑤基準線と転換線が重複
期間の異なる2つの線が重なったという事は、
ここがその後の値動きの大きな基点となるクポ
一目均衡表の三大骨子
先程のチャート分析と合わせ、
一目均衡表には三大骨子と呼ばれる重要な理論、
『波動論』『水準論』『時間論』があるクポ
波動論⇒相場の動きを分類する理論パオ
I波動(最初の1波動)
V波動(次の2波動)
N波動(波動論の基本)
⇒中間波動と呼ばれるサポートを考慮して考えられる波動
実戦で使いやすいのはS波動ブホ
⇒Y波動
⇒P波動
⇒S波動
水準論⇒目標値を計算するときに使われるパオ
V計算値、N計算値、E計算値、NT計算値
※値幅観測論とも呼ばれるブホ
まずは N計算値から覚えるのがよいクポ 一目均衡表の 好転
過去チャートを見ても天底を捉えているケースが多いパオ
⇒V波動 ⇒ V=B+(B-C)
⇒N波動 ⇒ N=C+(B-A)
王道の値幅分析。トレンド転換時に使うと良いパオ
⇒E波動 ⇒ V=B+(B-A)
⇒NT波動 ⇒ V=C+(C-A)
『時間論』 ⇒価格に変化が起こりやすい日(変化日)を予測する理論
「9」「17」「26」の3つを『基本数値』といい、
それぞれを一節、二節、三節と呼ぶパオ
そして三節をまとめて『一期』と呼ぶクポね
①9本かけて上昇
②その後9本かけて下降
③その後9本かけて上昇
①9本かけて上昇 ⇒ローソク足は9本
②その後9本かけて下降
⇒上昇の9本目と下降の1本目が被るので、ローソク足は17本
⇒基本数値
単純 9 一節
単純 17 二節
単純 26 一期(三節)
複合 33 一期一節 一目均衡表の 好転
複合 42 一期二説
51
複合 65
76 一巡(三期)
83
97
101
複合 129(=65+65-1)
172(=33+65+76-2)
200~257
①相場が転換する
②相場が加速する
③変化日が延長する
・本擬
・複擬
・隔擬
・重擬
「本擬」⇒天から底、底から天が同じ期間(または底から天、天から底)
この『本擬』の形で『V波動』になった場合、
出来あがった高値は強く意識されることが多いブホ
複擬と重擬
「複擬」⇒底から底が同じ期間(または天から天) 一目均衡表の 好転
「重擬」⇒「本擬」「複擬」の間に同期間のサイクルが入る
「隔擬」とは2つのサイクルの底から天の期間が同じ(または天から底)
そして間に別の期間を挟む
『対等数値』に限らず、サイクル理論は、
トレンド転換からの時間が経過すればするほど、
他の時間軸のサイクルが入り込んでくるパオ
「三役好転・逆転」を使ったシステムトレード
⇒「三役好転・逆転」を使ったトレード手法
<りそなホールティングス(8308)の日足(2020年3月~2021年3月)>
【トレードルール】
①三役好転したら雲を下抜けるまで買いのチャンスを待ちつづけるクポ
②トレンド継続中に基準線に価格が到達
平均足の髭先のみ基準線にタッチしたシグナルを拾うパオ
③実体で基準線を割ることなく、直近高値をブレイクしたらエントリー 一目均衡表の 好転
④ストップは基準線にタッチした足の安値の下
<りそなホールティングス(8308)の日足チャート(2016年7月~12月)>
⇒緑四角で「三役好転」
⇒橙色四角で基準線(赤の線)にタッチ
⇒基準線を実体で下回ることなく高値ブレイク(紫のライン)
⇒ストップはブレイク前の安値の下(赤のライン)
<りそなホールティングス(8308)の日足(2019年1月~2019年8月)>
一番右のシグナルのような、一度上抜けた後、
下抜けてからの反転でもOK
<りそなホールティングス(8308)の日足(2020年8月~ 12月)>
①「三役好転・逆転」からの「基準線」の使い方
②「波動論」の「N波動」
③「N波動」の「隔擬」
一目均衡表は最強!売買シグナルの見方3つと実践での使い方を紹介
一目均衡表とは、日本人が考案したトレンド系のインジケーターです。
複数の線と雲によって視覚的にとらえられる便利なもの で、マスターすると有利にトレードできます。
インジケーターに関しては下記の記事で詳しく解説していますよ!
FX最強なインジケーターはこれ!勝率を上げるための活用法5つ |
・FX 一目均衡表の基礎用語について
用語 | 説明 |
基準線 | 過去26日間の高値と安値の平均値をつなぎ、ラインにしたもの。 |
転換線 | 過去9日間の高値と安値の平均値をラインにしたもの。 |
先行スパン1 | 基準線と転換線の中間地を26日先に表示したライン。 |
先行スパン2 | 52日間の高値と安値の平均価格を26日先に表示したライン。 |
遅行スパン(遅行線) | 当日の終値を26日前に表示。 |
雲 | 先行スパン1と先行スパン2の間の面積 |
FX 一目均衡表の理論3つ
理論1:時間論
一目均衡表は、時間の流れを重視しています。
時間論では 基本の数値の「9、17、26」で相場のリズムを計り、トレンドの転換点を予測する ので、この数字が大切です。
理論2:波動論
波動論は、チャートの動きを6つの波動でとらえる理論です。
これらのチャートの動きを覚えておくと エントリーの判断に役立つ ため、しっかりと覚えておきましょう。
理論3:水準論
水準論とは値幅の算出の仕方で、いつエグジットするかを予測する理論です。
波動論と同じく4つの計算の図をすべて覚えておくと、 トレンドの転換点におけるチャートのパターンにもとづいて取引できます。
一目均衡表の見方と使い方3つ
一目均衡表は5つの線と雲で構成されており、それぞれの見方が重要になります。
- 雲
- 基準線・転換線
- 遅行スパン(遅行線)
一目均衡表の見方1:雲
先行スパン2本で挟まれた雲は、サポート・レジスタンスとして機能します。
- ローソク足が塗りつぶされた部分である雲に支えられているのでトレンドが継続する
- ローソク足が雲を抜けたので、トレンドが転換する など
チャートの動きを「 雲が厚いからここは安心 」などの根拠で予測可能なので、覚えておきましょう。
一目均衡表の見方2:基準線・転換線
基準線と転換線は、 一目均衡表の 好転 2本のクロスでエントリーと決済の判断を行えます。
移動平均線とよく似ていて、レンジ相場でだましが増えます。
一目均衡表の見方3:遅行スパン(遅行線)
遅行スパンは、 一目均衡表の 好転 現在のレートとの関係で上昇・下落のサインがわかります。
過去の価格を示しており、現在のレートと比較して上下のどちらに進みたがっているのかを見極めるのです。
一目均衡表の設定は『標準』がオススメ
考案者の独自の理論と相場観に基づいて作られているので、 標準の「9、27、26」のパラメータをオススメします。
時間の流れによるトレンドの変化をチャートに描くため、理論を身につけたうえでアレンジするよりも、素直に標準設定を使ったほうがうまくいくのです。
一目均衡表を使いこなすコツ3つ
知っておくと利益を出しやすいコツを1つずつ解説しますね。
- 最強の三役好転を狙う
- 上位の時間足から
- ほかのテクニカル分析と組み合わせる
1:最強の三役好転を狙う
一目均衡表でもっとも信頼のおける状態は、3つの状況がすべてそろった「三役好転」です。
- チャートが雲より上に存在する
- 転換線が基準線を上回っている
- 基準線が横ばい、または上向き
- 遅行スパンがチャートを上回る
三役好転の具体例
このように三役好転の状況では、 強いトレンドが発生する可能性が高く利益を上げやすい ので、この強力なサインを覚えておきましょう。
2:上位の時間足から
上位の時間足での確認が、一目均衡表で儲けるコツです。
理由は 上位の時間足のほうがサインの信頼度があがる からで、短い時間のデイトレードでは日足などを確認してから細かい時間足で分析していくのが定石になっています。
3:ほかのテクニカル分析と組み合わせる
ほかのテクニカル分析と組み合わせて使う点が、重要なコツになります。
なぜなら、 一目均衡表だけに頼りすぎると、回避しにくいだましに遭うからです。
一目均衡表のおすすめテクニカル手法2つ
- MACDとRSI、一目均衡表で順張り
- 一目均衡表とオシレーター系の逆張り
1:MACDとRSI、一目均衡表で順張り
三役好転を逃すと、一目均衡表のみではエントリーポイントがわかりにくいので、 別のサインを出すMACDやRSIと組み合わせましょう。
MACDのクロスと一目均衡表のサインによるエントリーや、MACDとRSIのダイバージェンスでトレンドの弱まりを確認したら決済が可能です。
2:一目均衡表とオシレーター系の逆張り
オシレーター系のRCIやストキャスティクスと組み合わせると、逆張りの手法も使えます。
その理由は、 トレンド系の一目均衡表でサインが出ないときにはレンジ相場の可能性が高い からです。
FXで一目均衡表を使うなら 外貨ex byGMO
- 1,000通貨から取引したい人
- 豊富なテクニカル指標を使いたい人
- MT4チャートを使いたい人
外貨ex byGMOは、 36種類のテクニカル指標と豊富なExチャートを備えています 。
一目均衡表を使うのにオススメで、そのほかのテクニカル指標と組み合わせて有利なトレードが可能です。
一目均衡表のMT4の表示方法について
MT4では、一目均衡表は標準機能の「Ichimoku Kinko Hyo」や、カスタムインディケーターの「Ichimoku」でチャートに表示させられます。
今回は標準の「Ichimoku Kinko Hyo」を使用して、ご紹介します。
まずは、MT4チャートの挿入からインディケータを選び、トレンドから「Ichimoku Kinko Hyo」を選択します。
ポイントとしては、 この『雲』を上記のような塗りつぶしの設定 にすることです。
FX 一目均衡表のまとめ
上記で紹介した「一目均衡表のおすすめ手法2つ」を実践すると、今後は一目均衡表の使い方で悩むことは一切なくなり、一目均衡表と組み合わせるインジケーターを知ることができます。
- 一目均衡表は5本の線と雲で判断するインジケーター
- 3つのサインがそろった三役好転は最高のタイミング
- ほかのインジケーターと組み合わせて精度向上
- 36種類のテクニカル指標と豊富なExチャートが使える:外貨ex byGMO
「なんだか難しそうだな」と最初は思うかもしれませんが、一度身につけてしまえば、一目均衡表の使い方を理解したトレードが簡単にできるようになります。
コメント